「個性」という矛盾

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comment:: たとえば、「ゾル」という物性物理の概念がありますが、この概念に基づけば、牛乳と朝もやとコンニャクは「同種」となります。一般的な、日常的な視点じゃない、物性物理に固有の一つの視点を導入することで、牛乳と朝もやとコンニャクという、一般的な視点ではそれぞれ全く別物のそれらを、「同種」とみなすことができる。生物学でも、「この生物はどの種に所属するんだろうか」という議論があったりしますが、こういった議論をすっとばして、「この生物は○○という種だ」という結論だけを採用しているのが去勢済みな主体たちなわけです。比喩的に言えば、ですが。生物学における「「この生物はどの種に所属するんだろうか」という議論」が、自閉症者のする「自体愛的な哲学的自問」に相当するでしょうね。とはいえ、「哲学的自問」と書くと男性的抑鬱症のようなものを連想されがちなのであまり言いたくはありませんが、斎藤環がある自閉症当事者本の書評で「自閉症とは哲学的障害である」と書いていたりして、そういった文脈を引けば利用できなくもないかな、といった感じの表現です。
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秘密: 秘密にする