ミラーマン（植草じゃないよ）

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comment:: 「メランコ人間が多数派になった社会／シゾフレ人間が多数派になった社会」は、先述したように「現実原則主義的社会／快楽原則主義的社会」や「男性性的社会／女性性的社会」という言葉で表されるそれと、似たような差異を示していると考えます。しかしこれらは、たとえば二つの部族がせめぎ合っているようなものではありません。現実原則と快楽原則という言葉で説明するならば、これら二つの原則は、一人一人の心の中で絡み合っています。分割不可能なものです。二つの原則というより、一つの原則の二つの側面、と言った方がよいでしょう。では何故そういった二つの側面が対立的に表現されるようになったか、という点については、ここでは置いておきます。まあ主に「男性性／女性性」という差異の謎に親近するような話になると思いますけれど。この絡み合っていることは、たとえばユング派なら、「男女性の補償」などとなるのでしょうね。自分の認めたくない一面が補償されていることを認める。うん。その考えは正しい。正常人に限れば。正常人はどう逆立ちしてもこの現実原則と快楽原則の絡み合ったルールから逃れられないわけで、正常人なら正常人ってことを自覚しようぜ、という論だということがわかります。わたしは、このブログでちょこちょこ自分語りをしていますが、このような性格なので、男性性的な社会と一見相性がよいように思われます。自分でもそう思っていました。事実、女性より男性のグループにいた方が落ち着くというのは、やはりあります。しかし、彼らもやっぱりわたしとは決定的に違うのです。彼らの根本、それこそ深層心理、無意識には、女性の「あーわかるわかるう」主義的な、快楽原則がきっちり働いている。彼らは同調を重視していないようで、根底で同調を原則としている。その一例が、この記事に当たるでしょうか。 http://aburax.blog80.fc2.com/blog-entry-219.html メランコの語源は、メランコリーです。即ち抑鬱的な症状を示します。わたしは、男性あるいはメランコ人間たちのそこが無性に癇に障ります。その心の奥底で、わたしを孤立させるかのような複雑な隠喩のやり取りで、他人と同調できています。むしろ彼らにとって同調とは暗黙の了解なのです。それを隠蔽しすぎるあまり、同調という基本原則が見えなくなってしまったのが喪という状態であり、抑鬱という症状だと思っています。彼らのその隠蔽する手つきが、わたしの嫌悪を増幅させるのです。それと比べたら、むしろこの性質を隠さない女性あるいはシゾフレ人間の方がすがすがしいとさえ思えます。しかし実際に女性のグループの中に入ると、ツレションルールへの嫌悪感は留まりません。要するに、というかこの文章を見返すと、わたしは個人的にどっちにも嫌悪を感じてしまうダメ人間である、って話にすぎませんね。
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