爆弾とアルコールと希硫酸
2008/01/03/Thu
殺してやろう。
オレが、殺してあげよう。
爆弾。ゴマ粒ほどの大きさの、時限爆弾。手のひらで爆発させても、手のひらが少しひどく火傷する程度の、小さな爆弾。
わたしはあなたの体に、無数のそれを埋め込んだ。あなたと交尾している時、どこかでそれを見ている冷静なわたしが、せっせとそれを埋め込んだ。
無数だから、いつ爆発するのかは、わたしにもわからない。一斉に爆発したら死んじゃうかもしれないけど、可能性は、多分、とても低い。少しずつ爆発するなら、あなたは今後一生体内の小爆発に苦しむのかもしれない。むしろ一生一つも爆発しないのかもしれないけど、それも多分、可能性はとても低い。
殺して欲しいのは、わたしもあなたも含めた全人類の中からランダムで選んだ誰か。
めんどくさいから、わたしを殺してと言うのは、短絡的で滑稽で面白い。面白いから、そう言うのもあり。
「ブッコロス」と言う時の男って、滑稽で好き。中途半端に終わるのも、滑稽で好き。直後手のひらを返すような情けなさも、キモくて好き。
でも、わたしは嫌い。わたしというわたしが、それを嫌悪する。
どのわたしかも、ランダムだ。
あなたの吐く臭い息が、わたしの体の内外に、アルコールを満たす。希硫酸を満たす。わたしがあなたにあげたのは爆弾で、あなたがくれたのはアルコールと希硫酸。
別れてやっと開けられるプレゼントの箱。そういうものだった。
侵食する、侵食される、いろんなわたしが、いろんな人類が、いろんな世界が、皮膚を溶かされる。区別がつかなくなる。
ランダムじゃ、なくなる。
オレが、殺してあげよう。
爆弾。ゴマ粒ほどの大きさの、時限爆弾。手のひらで爆発させても、手のひらが少しひどく火傷する程度の、小さな爆弾。
わたしはあなたの体に、無数のそれを埋め込んだ。あなたと交尾している時、どこかでそれを見ている冷静なわたしが、せっせとそれを埋め込んだ。
無数だから、いつ爆発するのかは、わたしにもわからない。一斉に爆発したら死んじゃうかもしれないけど、可能性は、多分、とても低い。少しずつ爆発するなら、あなたは今後一生体内の小爆発に苦しむのかもしれない。むしろ一生一つも爆発しないのかもしれないけど、それも多分、可能性はとても低い。
殺して欲しいのは、わたしもあなたも含めた全人類の中からランダムで選んだ誰か。
めんどくさいから、わたしを殺してと言うのは、短絡的で滑稽で面白い。面白いから、そう言うのもあり。
「ブッコロス」と言う時の男って、滑稽で好き。中途半端に終わるのも、滑稽で好き。直後手のひらを返すような情けなさも、キモくて好き。
でも、わたしは嫌い。わたしというわたしが、それを嫌悪する。
どのわたしかも、ランダムだ。
あなたの吐く臭い息が、わたしの体の内外に、アルコールを満たす。希硫酸を満たす。わたしがあなたにあげたのは爆弾で、あなたがくれたのはアルコールと希硫酸。
別れてやっと開けられるプレゼントの箱。そういうものだった。
侵食する、侵食される、いろんなわたしが、いろんな人類が、いろんな世界が、皮膚を溶かされる。区別がつかなくなる。
ランダムじゃ、なくなる。
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