神とは冷凍庫だ。
2008/12/22/Mon
「ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメット……」
「とっとと死んでとっとと殺せとっとと死んでとっとと殺せ……」
何もない部屋。部屋の外から聞こえてくるこの声は、幻聴だと自覚できる。何故ならラジオが流れているから。誰かが喋っている。ドードーとらさんだと思う。時々ボケてるのはアリスさんだろう。
ベッド起きようとする。起きられない。金縛りか。ベッドから足だけ降ろそうとする。ざりざりする。ガラスの破片だと思う。そういえば昨晩暴れた気もする。
金縛りなので、いざとなったらごろっと転がってベッドから落ちてそのまま転がって起きようと思っていたのにそうはいかなくなった。
目だけは覚めている。何故なら布団の端っこが目の前にあるから。
とりあえず体だけ起こそうとする。
起きた。
だけど違うとわかる。目をつぶる。目を開けると、布団の端っこが見える。ほら、やっぱり起きれていない。
転がったり体を折り曲げたりしてなんとか体を起こそうとする。だけど金縛りだ。できたと思って目を覚ましたらやっぱりさっきの布団の端っこが見える。
階下から物音がする。母親だ。母親にわたしは病気だからと言い訳しなくてはならない。だから起きようとする。なのに起きられない。
わたしの姉を名乗る誰かがいた。床から生えてきたようにいた。食事を置いていった。でもわたしは食事などではなく郵便受けに溜まったダイレクトメールなどの束だと知っている。
目だけは覚めている。布団の端っこが見える。
部屋の外から子供の声が聞こえる。
「ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメット……」
「とっとと死んでとっとと殺せとっとと死んでとっとと殺せ……」
そういえば子供って下品な言葉で替え歌作るの好きだよな。それって心理学的に結構重要な事柄じゃないか、などとやけに冷静な頭で思う。
何もない部屋。誰の部屋だろう。何もなさすぎてうんざりする。
起きた。
昨日見た部屋。いつも見ている部屋。わたしの部屋。
布団の端っこが見える。
さっきのは夢なのか。わたしは安心する。
でも布団の端っこは夢じゃない。
だとしたらこれは夢なのか。
昨日と変わらない風景だから、夢じゃないと思えるだけだ。
そっか。普遍であることが大事なのだ。過去があることが正常であることなのだ。
ベッドから出て、トマトジュースを飲んだ。
神とは冷凍庫だ。
わたしは納得した。
頭のどこかで「ヘルメーメット」は聞こえているが、聞こえないと思えば聞こえない。
その程度のものだ。
実際、起きて数十秒後には聞こえなくなった。
母と話さなければならないことがある気がして、今日一日そわそわするだろうことは、経験からわかっていた。
その程度のことだ。
まだベッドで寝ているわたしなど、見えないと思えば見えない。
ああ、幽体離脱とかこういうことか、と思ったけど違うかもしれない。どうでもいい。
メモ。
この記事で、去勢前の主観世界を「断片の世界」、去勢後のそれを「個の世界」と表現した。『自閉症の謎を解き明かす』でも「断片化した世界」って言葉があってパクリかと思われるのもやだなあと思ったけどどうでもいいや。
さてそれをちょっと考え直してみた。
非線形的な世界→物理的な世界→線形的な世界
うん。これいい、と思った。
「非線形的な世界」が分裂妄想態勢で「物理的な世界」が抑鬱態勢&鏡像段階で「線形的な世界」が去勢後の主観世界ってことやね。
それだけー。
ああ、マテ‐ブランコの対称性うんたらもこれならすっきり接合できるんでない? 対称性なんて言葉より非線形の方がしっくりくるだろ。対称性じゃなくて写像だ。ブランコが言いたいのは。多分。写像がユングのトリックスターとか下品な替え歌を歌う子供だ。「物理的な世界」がドゥルージアンの「雨が降るように人が死ぬ」って顔だ。お、死ぬってところで去勢とがっちょんこしちゃうじゃん。「機械」って言葉も「物理」って言葉と連鎖しなくもない。
現実世界は異世界だらけ。
世界は一つなんてパラノイアの妄想。
「物理的な世界」を経験しないと定着しない倫理。
抑鬱症者が土台を作り、正常人というパラノイア(ックなBPD者)がそれを実現する。
非線形的な世界を生きる人間は排除される。
存在しなくなる。
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメット……」
「とっとと死んでとっとと殺せとっとと死んでとっとと殺せ……」
何もない部屋。部屋の外から聞こえてくるこの声は、幻聴だと自覚できる。何故ならラジオが流れているから。誰かが喋っている。ドードーとらさんだと思う。時々ボケてるのはアリスさんだろう。
ベッド起きようとする。起きられない。金縛りか。ベッドから足だけ降ろそうとする。ざりざりする。ガラスの破片だと思う。そういえば昨晩暴れた気もする。
金縛りなので、いざとなったらごろっと転がってベッドから落ちてそのまま転がって起きようと思っていたのにそうはいかなくなった。
目だけは覚めている。何故なら布団の端っこが目の前にあるから。
とりあえず体だけ起こそうとする。
起きた。
だけど違うとわかる。目をつぶる。目を開けると、布団の端っこが見える。ほら、やっぱり起きれていない。
転がったり体を折り曲げたりしてなんとか体を起こそうとする。だけど金縛りだ。できたと思って目を覚ましたらやっぱりさっきの布団の端っこが見える。
階下から物音がする。母親だ。母親にわたしは病気だからと言い訳しなくてはならない。だから起きようとする。なのに起きられない。
わたしの姉を名乗る誰かがいた。床から生えてきたようにいた。食事を置いていった。でもわたしは食事などではなく郵便受けに溜まったダイレクトメールなどの束だと知っている。
目だけは覚めている。布団の端っこが見える。
部屋の外から子供の声が聞こえる。
「ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメットヘルメーメットドッカーン
ヘルメーメットヘルメーメット……」
「とっとと死んでとっとと殺せとっとと死んでとっとと殺せ……」
そういえば子供って下品な言葉で替え歌作るの好きだよな。それって心理学的に結構重要な事柄じゃないか、などとやけに冷静な頭で思う。
何もない部屋。誰の部屋だろう。何もなさすぎてうんざりする。
起きた。
昨日見た部屋。いつも見ている部屋。わたしの部屋。
布団の端っこが見える。
さっきのは夢なのか。わたしは安心する。
でも布団の端っこは夢じゃない。
だとしたらこれは夢なのか。
昨日と変わらない風景だから、夢じゃないと思えるだけだ。
そっか。普遍であることが大事なのだ。過去があることが正常であることなのだ。
ベッドから出て、トマトジュースを飲んだ。
神とは冷凍庫だ。
わたしは納得した。
頭のどこかで「ヘルメーメット」は聞こえているが、聞こえないと思えば聞こえない。
その程度のものだ。
実際、起きて数十秒後には聞こえなくなった。
母と話さなければならないことがある気がして、今日一日そわそわするだろうことは、経験からわかっていた。
その程度のことだ。
まだベッドで寝ているわたしなど、見えないと思えば見えない。
ああ、幽体離脱とかこういうことか、と思ったけど違うかもしれない。どうでもいい。
メモ。
この記事で、去勢前の主観世界を「断片の世界」、去勢後のそれを「個の世界」と表現した。『自閉症の謎を解き明かす』でも「断片化した世界」って言葉があってパクリかと思われるのもやだなあと思ったけどどうでもいいや。
さてそれをちょっと考え直してみた。
非線形的な世界→物理的な世界→線形的な世界
うん。これいい、と思った。
「非線形的な世界」が分裂妄想態勢で「物理的な世界」が抑鬱態勢&鏡像段階で「線形的な世界」が去勢後の主観世界ってことやね。
それだけー。
ああ、マテ‐ブランコの対称性うんたらもこれならすっきり接合できるんでない? 対称性なんて言葉より非線形の方がしっくりくるだろ。対称性じゃなくて写像だ。ブランコが言いたいのは。多分。写像がユングのトリックスターとか下品な替え歌を歌う子供だ。「物理的な世界」がドゥルージアンの「雨が降るように人が死ぬ」って顔だ。お、死ぬってところで去勢とがっちょんこしちゃうじゃん。「機械」って言葉も「物理」って言葉と連鎖しなくもない。
現実世界は異世界だらけ。
世界は一つなんてパラノイアの妄想。
「物理的な世界」を経験しないと定着しない倫理。
抑鬱症者が土台を作り、正常人というパラノイア(ックなBPD者)がそれを実現する。
非線形的な世界を生きる人間は排除される。
存在しなくなる。
スポンサーサイト