1000!
2012/04/02/Mon
ふと読んだ別役実の文章がおもしろくてちょろちょろ読んでる。
演劇人時代は好きじゃないっていうか嫌いだったんだけどなー。当時は(そのときはこんな用語使ってなかったが)抑鬱症的な文章だと思っていたが、わりと冷たさがあってよい、エッセイとかは。
抑鬱と冷たさか。
どちらも等しく人間が感情面で大事だと思っている部分が欠けている症状だが、抑鬱にはその大事な感情面の「核」が眠っている。抑鬱とは「喪の症状」であり、平たく言えば大事な親近者を亡くしたときのような精神状態だというわけだが、大事な親近者に対する感情面の大事な部分があっての症状である。
ここでの冷たさはそれとは違う。
やだ、どんどんシュルレアリストになってってるわ。
どうでもいいがこの記事のここ、
=====
ああそうそう、「剥製や標本を作りまくって「自然を保存しようとしている」と言っているようなもん」って話はフロイトの『幻想の未来』における「自然の擬人化」ってあたりの文章がポイントになると思う。
=====
つかそれもろ『トーテムとタブー』やんけ。
東ゆみこの『猫はなぜ絞首台に登ったか』はまさにここらへんの文化人類学アプローチなわけだが、フロイトみたいにそれを心理理論化させて単純化したりせず具体的事象をさまざまに挙げて説明していて悪く言えばフロイトと比べたらまとまりのない散漫な文章だと言えるのだが、構造主義の中において(彼女自身が自らを構造主義者だと言ってた気がする)構造主義を退行させるような感じがおもしろい。
でもこのおもしろさって、まあ大仰だと自分でも思うけど、命がけなんだよね。
命がけでおもしろがってる。
多分わたしが文化を人間という種の動物行動学的生態のように考えた場合「長続きする種じゃなさそうだ」と思える理由は、この『トーテムとタブー』あたり、「自然の擬人化」あたりだと思った。
甘いんだよね、基本的にこれらの発想って。
自然を甘く見ている。
「こんなに長く存続してるじゃないか」とか爆笑。
生物の発生から考えたらヒトなんてまだほんの一瞬しか生きてないんだぜ。ゴキブリなんかの方がよっぽど種として長く生きている。
もしはるか遠い未来、ヒトが絶滅したのちヒトと同様な知性を持った種が生じ、現代の化石研究と同様な学問が生じたとしても、ヒトはミッシングリンクでありうるんだぜ。
そもそも死体焼いてたりすんだし化石に残りにくいだろうよ。
リンク貼って気づいた、記事数1000超えてたは。
演劇人時代は好きじゃないっていうか嫌いだったんだけどなー。当時は(そのときはこんな用語使ってなかったが)抑鬱症的な文章だと思っていたが、わりと冷たさがあってよい、エッセイとかは。
抑鬱と冷たさか。
どちらも等しく人間が感情面で大事だと思っている部分が欠けている症状だが、抑鬱にはその大事な感情面の「核」が眠っている。抑鬱とは「喪の症状」であり、平たく言えば大事な親近者を亡くしたときのような精神状態だというわけだが、大事な親近者に対する感情面の大事な部分があっての症状である。
ここでの冷たさはそれとは違う。
やだ、どんどんシュルレアリストになってってるわ。
どうでもいいがこの記事のここ、
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ああそうそう、「剥製や標本を作りまくって「自然を保存しようとしている」と言っているようなもん」って話はフロイトの『幻想の未来』における「自然の擬人化」ってあたりの文章がポイントになると思う。
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つかそれもろ『トーテムとタブー』やんけ。
東ゆみこの『猫はなぜ絞首台に登ったか』はまさにここらへんの文化人類学アプローチなわけだが、フロイトみたいにそれを心理理論化させて単純化したりせず具体的事象をさまざまに挙げて説明していて悪く言えばフロイトと比べたらまとまりのない散漫な文章だと言えるのだが、構造主義の中において(彼女自身が自らを構造主義者だと言ってた気がする)構造主義を退行させるような感じがおもしろい。
でもこのおもしろさって、まあ大仰だと自分でも思うけど、命がけなんだよね。
命がけでおもしろがってる。
多分わたしが文化を人間という種の動物行動学的生態のように考えた場合「長続きする種じゃなさそうだ」と思える理由は、この『トーテムとタブー』あたり、「自然の擬人化」あたりだと思った。
甘いんだよね、基本的にこれらの発想って。
自然を甘く見ている。
「こんなに長く存続してるじゃないか」とか爆笑。
生物の発生から考えたらヒトなんてまだほんの一瞬しか生きてないんだぜ。ゴキブリなんかの方がよっぽど種として長く生きている。
もしはるか遠い未来、ヒトが絶滅したのちヒトと同様な知性を持った種が生じ、現代の化石研究と同様な学問が生じたとしても、ヒトはミッシングリンクでありうるんだぜ。
そもそも死体焼いてたりすんだし化石に残りにくいだろうよ。
リンク貼って気づいた、記事数1000超えてたは。
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