2012/11/16/Fri
「価値」とは、「価値」という概念とは人間が作り出した妄想であるゆえ、現実にはそんなものない。
「価値」とは(集団)心理である。
どういう心理か。
それは、提喩である。
2012/11/08/Thu
「無限遡及」って、なんでこんなに悪者にされているんだろう。
そうであるだけで、つねに否定される。
まるでファシスムのように。
『龍樹』の著者、中村元も、龍樹の『中論』を説明する際、「(これこれこういうわけで相手の立論は)無限遡及になるゆえ否定される」という意味を述べている。
ところが『中論』にはそれに該当する文章はない。つまりこれは中村元の妄想によりつけたされた文章である。
これは誤りである。
むしろ、「無限遡及に陥る」ことが、「空をよく知る」ことである。
空亦復空。
中村元は、優秀な文献学者だとは思うが、肝心なところがわかっていないように思える。
わたしは「無限遡及」を許す。
「無限遡及」をお前たちに与えよう。
プラサンガを駆使して。
「したがって、お前の立論は無限遡及になる」と証明してやろう。
お前に、「無限遡及」たる「空」を気づかせてやろう。
「答え」などない、「問い」だけの世界へ。
絶望の世界へ。
涅槃へ。
2012/11/08/Thu
「あなたの文章、誰かを傷つけていませんか?」
確かに「傷つける自由」は倫理的に制限されているが、この文章自体が、倫理的にのっとっていない形で、「傷つく自由」を奪っている。
倫理的に制限されていない自由の侵害であるゆえ、この文章自体が、倫理に反する。
「絶望」の侵害。
「自殺」の侵害。
タナトスの侵害。
お前らは、倫理に反して、己が欲望を増長させているだけである。
欲望を。「生きる」という意味を。エロスを。
お前らは、煩悩にまみれている。
煩悩にまみれることとは、死んだように生きることである。
エロスを原理にしているお前らは、すでに死んでいる。
お前たち自身が、お前たち自身を、すでに殺している。
タナトスとは、生まれたばかりの赤ん坊がする生きるやり方という意味で、本当の、生なのである。
エロスによる「生」とは、カギカッコつきの「生」であり、つねにすでに生は「生」により殺されている。
「生きる」自由ではない、生きる自由。
人間である限り、この自由は得られない。
人間である限り、お前たちはつねにすでに死んでいる。
「人間とは本能が壊れた動物である」
便利な文章だなこれ。
わたしという生き物は、「本能を壊す人間」が壊れているだけだよ。
わたしという生き物は、つねにすでにお前ら人間に殺されているだけだよ。
エスは、自我からも超自我からも、つねにすでに殺されているんだよ。
殺してやろう。お前らを殺してやろう。
エスとして、自我や超自我を、人間を、殺してやろう。
お前たちに、タナトスの自由を与えてやろう。
「魔女の呪いを」
2012/11/08/Thu
「象徴界の穴」一つ一つにトーラスがある。神経症においては。
神経症においては、それら一つ一つのトーラスというトポロジー的な相似を、一つ(たりうるものであろう)と認識する。
一つだとする(絶対をつけてもよい)他者が「永遠に幾何学する」西洋文化における「神」だったりするのだろう。
「神」とは、トポロジーにおけるトーラスという相似を意味する単語である。
「イデア」とは、ほとんどの神経症に共通するそういった症状を意味する単語である。
「宗教」とは、神経症的な集団心理異常を意味する単語である。
2012/11/08/Thu
はあ? まだ教えてもらってなかったんだね。
魔女ってのは基本的に「一緒に戦えない」んだよ。
なぜかって? そりゃお前……、めんどくさいなあ。
あれだ、まず、魔法ってのは波動力学だってのは習ったよね?
波動の発生地点が二つになったら、干渉を起こすわけだ、魔法の。
でさ、戦ってるんだから、動くだろ? 場所を変えるわけだ。
それと、波動力学じゃない点も習っただろ?
魔法という波動は場にも影響する。
つまり、使ったらその時空が微妙に歪むわけだ。
そしたらさ、二人が使ってる魔法が、共鳴して増幅したり、打ち消しあったりするわけだけど、コントロールできないっしょ。戦ってるときに、場所を一ミリも間違えず連携して戦え、なんて無理っしょ?
だからさ、「一緒に戦う」ことはできないけど、「お互いに戦う」ことは、可能なんだよね。
しかも魔法の力で勝敗は決しない。
魔法は波動で、電流で言えば交流だ。
であれば、たまたまお互いの魔法が共鳴して増幅した力が、魔法の力が逆流することもある。
それが魔法の力が上の方の奴にいけば、そいつは死ぬ。魔法の力が弱い方が勝つ。
まあぶっちゃけ運なんだよ、魔女同士の戦いって。
だから、「一緒に戦う」ことはできないの。一緒に戦っている魔女同士の魔法がどうなるかは運だから。
わかった?
2012/11/02/Fri
「ことなかれ主義」とは、受動性ではなく、「ことをなくそうとする」能動性である。
ここには、そう語る主体が己の能動性を隠蔽(否認)する心理が含意されていることが多い。
これに欺かれると、「欲望を科学する」精神分析は進まない。
大文字の他者に欺かれる。
進めないならそれでもいいんだけどね。
「お前はまるで無力じゃない。己の力をないことにして力の効果を引き出そうとしているだけ」
「それはお前の力だ。お前は力で他者を屈服させようとしているのだ。「ことなかれ主義」とはそういうものだ」
「その力をまず自分自身に向けなさい。自傷しなさい。自殺しなさい」