死の欲動とは「本能」である。
2014/03/10/Mon
死の欲動と、「父への欲望」「大文字の他者への欲望」は、似てはいるが、非なるものだ。
フロイトが、「現実原則」とは別に「涅槃原則」を設定したのと同じ。
「父への欲望」「大文字の他者への欲望」「現実原則」を防衛しながら、死の欲動を論じるのは、剥製や標本を大量に作って「自然を保存しようとしている」と言っているようなもんである。
人間が、他の動物と違うところは、「他者の欲望を欲望すること」である。
「小文字の他者への欲望」は当然のこと、「大文字の他者への欲望」も、死の欲動を下敷きにしてはいるが、「他者の欲望を欲望すること」である。
よって、「大文字の他者への欲望」は、他の動物には見られない人間だけの「習性」である。
一方、死の欲動とは、いわばアポトーシスや致死遺伝子のようなもの、またはそれらの作用が肉体や心に影響したものである。
アポトーシスも致死遺伝子も他の動物にあるものである。
ゆえに、死の欲動は、人間だけではなく、他の動物にもある「本能」である。
これは強迫神経症と自閉症の違いでもある。
強迫神経症と自閉症の症状は似ている。高機能自閉症には神経症的な症状がよく見られる。
しかしそれらの病理は異なるものだと考えなければならない。
強迫神経症は「大文字の他者への欲望」という人間固有の「習性」による精神疾患であり、「鏡像関係の組み込みの失敗例」である自閉症は、死の欲動という「本能」が鏡像段階により「棄却」されずに症状化したものだと考えなければならない。
タナトスをタナトスに。
フロイトが、「現実原則」とは別に「涅槃原則」を設定したのと同じ。
「父への欲望」「大文字の他者への欲望」「現実原則」を防衛しながら、死の欲動を論じるのは、剥製や標本を大量に作って「自然を保存しようとしている」と言っているようなもんである。
人間が、他の動物と違うところは、「他者の欲望を欲望すること」である。
「小文字の他者への欲望」は当然のこと、「大文字の他者への欲望」も、死の欲動を下敷きにしてはいるが、「他者の欲望を欲望すること」である。
よって、「大文字の他者への欲望」は、他の動物には見られない人間だけの「習性」である。
一方、死の欲動とは、いわばアポトーシスや致死遺伝子のようなもの、またはそれらの作用が肉体や心に影響したものである。
アポトーシスも致死遺伝子も他の動物にあるものである。
ゆえに、死の欲動は、人間だけではなく、他の動物にもある「本能」である。
これは強迫神経症と自閉症の違いでもある。
強迫神経症と自閉症の症状は似ている。高機能自閉症には神経症的な症状がよく見られる。
しかしそれらの病理は異なるものだと考えなければならない。
強迫神経症は「大文字の他者への欲望」という人間固有の「習性」による精神疾患であり、「鏡像関係の組み込みの失敗例」である自閉症は、死の欲動という「本能」が鏡像段階により「棄却」されずに症状化したものだと考えなければならない。
タナトスをタナトスに。
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