アブラブログ

プラサンガとは要するに帰謬法である。
ある命題が真であると仮定し、それから理論的に生じる要件が矛盾していることを証明することで、その命題が偽であると証明することである。
論法としては、相手の立論を真と仮定し、そこから論理的に生じる要件が矛盾することを指摘することで、相手の立論を間違っているとするものである。
これは、ある種の人間には非常に効果的な論法である。試したわたしが言うのだから間違いない。
そのある種の人間とは神経症者たちである。

ところが、である。
プラサンガは、倒錯者に対してはまったく効果がないのだ。
なぜなら彼らは平気な顔でこんなことを言う。
「私は確かに倒錯者である。しかし、倒錯者ではない」
このような命題に帰謬法をどう適用すればよいのか。
そもそも帰謬法の結論を先取りされている。
効果がないというより使う暇さえ与えてくれないのである。
多くのインド哲学者を論詰し名を馳せたかの龍樹であっても、倒錯者の前には「あ、はい」と言うしかないだろう。

プラサンガやぶれたり。

龍樹カードのスキル「プラサンガ」にはみんな悩まされてるだろう。
どんな魔法攻撃、スキル攻撃もそのまま跳ね返してしまう。そのままの威力で味方のダメージになる。
これが発動すると、ダメージを与えられるのは通常物理だけになる。物理系のカードを揃えても、雑魚の魔法系に一掃されてしまう。
ここで重要になるのが、倒錯者カードである。
初期スキル「否認抵抗」は祝福魔法系ダメージを大幅に減らしてくれるうえ、進化後に取得できる攻撃スキル「言葉なんか覚えるんじゃなかった」は、龍樹カードに大きなダメージを与えることができる。
このスキルは、このあと登場するミカエルやヤハウェにも大きなダメージを与えることができる。
まさに天上界ステージキラーと言えるカードである。
レア度もRCで手に入りやすいのが嬉しい。RC＋に進化させレベルマックスにするのは容易だろう。
しかし、スキル「言葉なんか覚えるんじゃなかった」は、筆者の体感で言えば、RC＋の中では習得確率が低い方に入る。
天上界ステージで十分に活躍させるには、スキル「否認抵抗」「ファリックマザー召喚」（雑魚攻撃用）をそれぞれ最大のLV10、「言葉なんか覚えるんじゃなかった」は最低LV4はほしいところである。
補助スキル「トランスファルス」はゴミ。パルテノンステージで「雷槌」避け（デッキに人陣営が一人でもいると出してこない）に入れておいて、発動すればラッキー、ぐらいだろうか、使い道は。
なお、倒錯者カードの上位互換としてレア度RRのサドカードがあるが、こちらは「言葉なんか覚えるんじゃなかった」を覚えないので注意されたし。