蝉の抜け殻
2007/09/11/Tue
自我って、もぐら叩きゲームをする人みたいだ。
あるいは、プチプチクッションを潰す人。
叩き潰すことで、求めていたもぐらやプチプチは破壊され、消滅してしまう。
――違うな。
相当昔の話。
近所の幼稚園児ぐらいのガキに、蝉の抜け殻をあげたことがある。
すぐ傍の母親に走って戻っていったと思ったら、いきなり泣き出した。
聞くと、抜け殻を握り潰してしまったそうだ。
母親は「まだまだそこら辺にあるわよ」みたいなことを言った。
ガキは違うと駄々をこねた。あれじゃなきゃだめだ、みたいな。
わたしも違うと思えた。
子供って、なんてしんどい世界を生きているんだろう。
大人は楽ちん。
プラスチックのもぐらもプチプチも、「そこら辺」にあるんだから。
あるいは、プチプチクッションを潰す人。
叩き潰すことで、求めていたもぐらやプチプチは破壊され、消滅してしまう。
――違うな。
相当昔の話。
近所の幼稚園児ぐらいのガキに、蝉の抜け殻をあげたことがある。
すぐ傍の母親に走って戻っていったと思ったら、いきなり泣き出した。
聞くと、抜け殻を握り潰してしまったそうだ。
母親は「まだまだそこら辺にあるわよ」みたいなことを言った。
ガキは違うと駄々をこねた。あれじゃなきゃだめだ、みたいな。
わたしも違うと思えた。
子供って、なんてしんどい世界を生きているんだろう。
大人は楽ちん。
プラスチックのもぐらもプチプチも、「そこら辺」にあるんだから。