冷たい言葉、生きている言葉。
2009/01/07/Wed
ぽろっと自分で言った「大文字の他者に甘えられるのが正常人、甘えたくても甘えられないのがキチガイ」という言葉にひっかかっている。
退屈なんて意味も忘れたわ
刺激なんていつも
飢えたこともないし
正常人は刺激を求める。キチガイは刺激の中を生きている。これは微妙に違うと思う。
物理的な刺激を考えれば、正常人だってキチガイだって物だ。従って刺激というか空観的な何かとの作用は等しくこうむっているだろう。
快楽原則という棄却のシステムを机上に乗せればわかりやすいのだが、何かひっかかる。
快楽原則というより、やはり左脳的な象徴化機能の問題だと思える。
気持ちのいい言葉(に限らない象徴的代理物)を知っているかどうかだ。
正常人にとっての気持ちのいい言葉は、キチガイにとっては必ずしもそうじゃない。むしろキチガイにとって気持ちのいい言葉なんて存在しない。あってもすぐ汚れていく。壊れていく。「全てのエクリチュールは汚らしい」という奴だ。シニフィアンの自壊性だ。
完全に自分を満足させてくれる気持ちのいい言葉など、あるかもしれないけど、なかなか見つからないのがキチガイ、か。
だから、言葉の裏に隠された刺激が刺激として作用する。刺激に対する象徴化機能が、ストレスの溜まる方向に作用する。いや、正常人と比較して、ということだが。
そもそも言葉そのものに浄化作用なんてないのだ。言語学が研究対象にしている言語とはそういうものだ。ただの道具としての言葉。冷たい言葉。
しかし一般的にわれわれが用いているのは生きている言葉だ。言われたら喜んだり傷ついたりする言葉だ。呪詛であり福音だ。
われわれは言葉に対しなんらかの転移が常に既に生じている。
むしろこの言葉に対する転移が弱いのがファルスに不具合のあるキチガイたちではないだろうか。転移が弱いだけならポスト・フェストゥム的な抑鬱症も含まれようが、それはシニフィアンが大量に溢れた故のものだろう。わたしの言う男性的抑鬱症だ。何十人という美女を一人の美女に対するがごとく等しく愛せられる男はいない。パラノイアなら可能か。
そうではなく、言葉に対する転移が生じる根本のところで問題が起きているのが、わたしの語用におけるキチガイ、即ち未去勢者たちであろう。
未去勢者たちにとっての言葉とは、言語学的なものだ。味気のないものだ。
言語学を精神分析に応用したラカン論は、だから未去勢的な視点に立ってしまうのだろう。即ち、スキゾ(笑)的になるのだ。
おお、なんかすげえ辻褄が合ってびっくりだ。
退屈なんて意味も忘れたわ
刺激なんていつも
飢えたこともないし
正常人は刺激を求める。キチガイは刺激の中を生きている。これは微妙に違うと思う。
物理的な刺激を考えれば、正常人だってキチガイだって物だ。従って刺激というか空観的な何かとの作用は等しくこうむっているだろう。
快楽原則という棄却のシステムを机上に乗せればわかりやすいのだが、何かひっかかる。
快楽原則というより、やはり左脳的な象徴化機能の問題だと思える。
気持ちのいい言葉(に限らない象徴的代理物)を知っているかどうかだ。
正常人にとっての気持ちのいい言葉は、キチガイにとっては必ずしもそうじゃない。むしろキチガイにとって気持ちのいい言葉なんて存在しない。あってもすぐ汚れていく。壊れていく。「全てのエクリチュールは汚らしい」という奴だ。シニフィアンの自壊性だ。
完全に自分を満足させてくれる気持ちのいい言葉など、あるかもしれないけど、なかなか見つからないのがキチガイ、か。
だから、言葉の裏に隠された刺激が刺激として作用する。刺激に対する象徴化機能が、ストレスの溜まる方向に作用する。いや、正常人と比較して、ということだが。
そもそも言葉そのものに浄化作用なんてないのだ。言語学が研究対象にしている言語とはそういうものだ。ただの道具としての言葉。冷たい言葉。
しかし一般的にわれわれが用いているのは生きている言葉だ。言われたら喜んだり傷ついたりする言葉だ。呪詛であり福音だ。
われわれは言葉に対しなんらかの転移が常に既に生じている。
むしろこの言葉に対する転移が弱いのがファルスに不具合のあるキチガイたちではないだろうか。転移が弱いだけならポスト・フェストゥム的な抑鬱症も含まれようが、それはシニフィアンが大量に溢れた故のものだろう。わたしの言う男性的抑鬱症だ。何十人という美女を一人の美女に対するがごとく等しく愛せられる男はいない。パラノイアなら可能か。
そうではなく、言葉に対する転移が生じる根本のところで問題が起きているのが、わたしの語用におけるキチガイ、即ち未去勢者たちであろう。
未去勢者たちにとっての言葉とは、言語学的なものだ。味気のないものだ。
言語学を精神分析に応用したラカン論は、だから未去勢的な視点に立ってしまうのだろう。即ち、スキゾ(笑)的になるのだ。
おお、なんかすげえ辻褄が合ってびっくりだ。