光は暴力者だ。
2009/07/28/Tue
光は、まぶしくて目が痛くなるから、嫌いだ。
光は、僕にとって暴力者だ。
闇を照らすことだけをもって、光を称揚する人たちは、馬鹿だ。
闇は光に殺されている。
光は、暴力者だ。
その暴力によって、人は光に支配されている。
多くの人たちは馬鹿だから、それに気づかないだけだ。
光の被害者たちの声は無視される。
「被害妄想だろ」と一蹴される。
光は、僕に暴力を振るっている。
大多数の人が、それを称揚している。
僕に対する犯罪は、ないものとされる。
夜、信号として送受信できないほどの乱雑な電波が、月の光によって整形される。余分な電波を削ぎ落とし、送受信可能な形ある電波に整形する。
人は電波に乗せて会話する。
削ぎ落とされた電波しか使えないわたしの通話先は、誰でもない。相手がいない。
だけど、形ある電波より拡散しているから、形ある電波より多方向に送信することができる。
整形手術を施された電波より、形がなくなっているから、受信しにくくなっているから、なかなか相手は見つからない。
か細い電波を受信する。形ある電波から締め出された電波かもしれない。だけど言葉にならない。乱雑だから。
電波が届いても言葉は届かない。
形ある電波は、月に向かって、遺伝子構造のようならせん状に伸びている。
月に向かってそびえる大樹に人々は群がっている。神という詐欺師に集う亡者のようだ。
わたしはそれを遠くで眺めている。
夜、大樹に群がる人々が少なくなったのを見計らって、違法電波を飛ばす。違法電波を探索する。
形になりにくい電波は、形ある電波に踏みにじられて見えなくなるから、夜にやる。
今日も届かなかった。受信できなかった。
朝が怖い。
光線の針のむしろ。
ガラス片のシャワー。
血まみれの肉塊。
彼を切り刻みたい。犯したい。
犯すならば、わたしは男でなければならないのか。
男になって、彼を犯す。
「お前は俺のモノだ」
「お前はモノだ」
「お前は肉というただのモノだ。人間ではない」
「お前はただのモノだから、俺が所有する」
「お前は俺のモノだ。人間ではないモノだ。所有されるしかできないモノだ」
……とか想像してたら田亀源五郎の絵が浮かんできた。自分の想像力の節操のなさに乾いた笑みを浮かべてしまった。
ほら、ヤれよ。ヤっちゃえよ。
踏ん切りがつかないキチガイたちが愚痴を吐ける場所なんてどこにもない。何故なら聞いてくれる人がいないから。
わたしだって聞かないよ。
そんなもんお前自身が解決するしかない問題なんだから。
肉塊は夜にしか、人の形を取れない。
光は、僕にとって暴力者だ。
闇を照らすことだけをもって、光を称揚する人たちは、馬鹿だ。
闇は光に殺されている。
光は、暴力者だ。
その暴力によって、人は光に支配されている。
多くの人たちは馬鹿だから、それに気づかないだけだ。
光の被害者たちの声は無視される。
「被害妄想だろ」と一蹴される。
光は、僕に暴力を振るっている。
大多数の人が、それを称揚している。
僕に対する犯罪は、ないものとされる。
夜、信号として送受信できないほどの乱雑な電波が、月の光によって整形される。余分な電波を削ぎ落とし、送受信可能な形ある電波に整形する。
人は電波に乗せて会話する。
削ぎ落とされた電波しか使えないわたしの通話先は、誰でもない。相手がいない。
だけど、形ある電波より拡散しているから、形ある電波より多方向に送信することができる。
整形手術を施された電波より、形がなくなっているから、受信しにくくなっているから、なかなか相手は見つからない。
か細い電波を受信する。形ある電波から締め出された電波かもしれない。だけど言葉にならない。乱雑だから。
電波が届いても言葉は届かない。
形ある電波は、月に向かって、遺伝子構造のようならせん状に伸びている。
月に向かってそびえる大樹に人々は群がっている。神という詐欺師に集う亡者のようだ。
わたしはそれを遠くで眺めている。
夜、大樹に群がる人々が少なくなったのを見計らって、違法電波を飛ばす。違法電波を探索する。
形になりにくい電波は、形ある電波に踏みにじられて見えなくなるから、夜にやる。
今日も届かなかった。受信できなかった。
朝が怖い。
光線の針のむしろ。
ガラス片のシャワー。
血まみれの肉塊。
彼を切り刻みたい。犯したい。
犯すならば、わたしは男でなければならないのか。
男になって、彼を犯す。
「お前は俺のモノだ」
「お前はモノだ」
「お前は肉というただのモノだ。人間ではない」
「お前はただのモノだから、俺が所有する」
「お前は俺のモノだ。人間ではないモノだ。所有されるしかできないモノだ」
……とか想像してたら田亀源五郎の絵が浮かんできた。自分の想像力の節操のなさに乾いた笑みを浮かべてしまった。
ほら、ヤれよ。ヤっちゃえよ。
踏ん切りがつかないキチガイたちが愚痴を吐ける場所なんてどこにもない。何故なら聞いてくれる人がいないから。
わたしだって聞かないよ。
そんなもんお前自身が解決するしかない問題なんだから。
肉塊は夜にしか、人の形を取れない。