失明
2010/02/25/Thu
風景のある部分で、何かの菌を培養しているかのように、丸い異物が膨らんでいく。視線を動かしても、異物は風景にこびりついていない。が、わたしの視線についてきているわけではない。眼球の問題ではなさそうだ。わたしの視線にも風景にも固定されていない丸い異物。身震いするかのように動いていたり、突然UFOのように素早く移動したり。
しかも繁殖している。
このままだとわたしは失明するかもしれない、と思う。
そんな夢を見たあと、ベッドでぼーっとしていた。
わたしは髪をはさみで切っていた。ざくざくと。
わたしは横になっているので、ベッドに髪の毛が散らばって片付けるのめんどうだなー、などと思う。
髪を切っているわたしと横になっているわたしは別物だが、同じわたしだと思える。
夢と現実を混同している。
矛盾を感じない。そういうものだと思う。
何かに怯えているかのように、髪を切っている。
何かをあきらめたかのように、寝ている。
明るい。今日は天気がよいらしい。
目を開けたくない。
重力があればわたしはあきらめられる。
なのに視覚のせいで、わたしは歩かなければならない。
失明していればよかった、と思う。
しかも繁殖している。
このままだとわたしは失明するかもしれない、と思う。
そんな夢を見たあと、ベッドでぼーっとしていた。
わたしは髪をはさみで切っていた。ざくざくと。
わたしは横になっているので、ベッドに髪の毛が散らばって片付けるのめんどうだなー、などと思う。
髪を切っているわたしと横になっているわたしは別物だが、同じわたしだと思える。
夢と現実を混同している。
矛盾を感じない。そういうものだと思う。
何かに怯えているかのように、髪を切っている。
何かをあきらめたかのように、寝ている。
明るい。今日は天気がよいらしい。
目を開けたくない。
重力があればわたしはあきらめられる。
なのに視覚のせいで、わたしは歩かなければならない。
失明していればよかった、と思う。