真実じゃないからこそ愛なのだ。
2010/10/30/Sat
『CSI:7』で泣いた。
ある金持ちマダムが殺された。
犯人を追ううちに、被害者はホストクラブに通いつめており、ある一人のホストの上客だったことがわかった。
店員のセリフもよかったな。
「発祥は日本です」
とか(笑)。アメリカにはなかったんだな。
「セックスはしません。体を売ったりなんかしない。夢を売っているんです」
うん、そう。現実を忘れさせてくれるのにお金を払っている。いやあたしゃボンビーだからね。メンズバー(わたしの定義はホストクラブの廉価版)ばっか通った。
ホストクラブって、なんか気取ってるのがダメなんだよな。
夢、つまり嘘を売るのが商売。わたしたちはそれに同意してお金を払っている。商売が成り立っている。
だけどね、ホストクラブは嘘でありすぎる。「結婚詐欺は話が現実離れするほど信じ込ませやすい」ってのと同じ原理なんだろうな。
あたしはダメなんだよね。ホストクラブ。いやノリは好きだよ。とっても音楽的。一気コールなんてあれ一種のバリ島の舞踏劇だろ。残酷演劇。一晩十数万だったよ。最高で。
でもな、メンズバーは廉価版だからね。廉価版の嘘。安っぽい嘘。
ホストクラブが劇団四季なら、メンズバーは大学生主体の小劇団。ジョビジョバや東京オレンジとか。
舞台だって嘘を売ってるわけだろ?
ほんとな、常連になると、いや普通のバーと似たような価格だから常連になれるんだけど、連休のときとか釣りに誘われたりするんだよ。店員たちの慰安旅行みたいなのに。いや宿泊とかはしないけど。店員連中とほんと一部の常連たちが、ただの友人グループとして釣りに行く。
嘘としてはダメなわけじゃん。嘘がばれる場所に客を連れていくってわけだから。舞台なら役者がわざわざ楽屋に誘ってるようなもんだ。
でもな、まあ楽しかったよ。「酒飲んでないとほんと普通の人だな」とか笑われたわ。どんなに酒癖悪いんだかわたし。
安っぽい嘘だったから、メンズバーの方が好きだった、って話。あ、当然金の問題もあるがな(笑)。
話がそれた。『CSI:7』だったな。
殺された金持ちマダムには、若い頃子供を産んでいた。子供は前夫に引き取られたが、前夫は絵に描いたようなろくでなしで、子供はストリートキッズとして生きてきた。
そして今のホストという職にありついた。
ある日マダムは彼を家に誘う。「セックスしたら夢は終わり」というルール通り、彼は「彼女と会うのはこれで最後だ」と思いながら家に行く。
マダムはアルバムを見せて、彼に打ち明ける。
「あなたは私の息子なの」
と。
今の夫と結婚し金持ちとなった彼女は、私立探偵を雇って、自分の子供の行方を探らせていた。
そして発見した。
「なかなか言い出せなかった」
そうだと思う。
マダムは彼が自分の息子だとわかっていながら、嘘を楽しんでいた部分があったと思う。自分の息子だとわかっていながら、嘘の恋人として、彼との関係を楽しんでいたと。
「母子関係とは性的なものである」
まさにそうだ。
捕まったホストは泣きながら自白する。
「タチの悪い客です。ひどい女だ。あんな嘘を言うなんて」
刑事は反論する。
「嘘じゃなかったみたいよ。DNAを調べたの」
彼女は彼の実の母親だった。
「僕を刑務所に入れてください。人殺しとでもなんとでも言われていい。ただ僕には、母親なんかいない」
母を殺したストリートキッズは泣きながら訴える。
これだよ、『アンチ・オイディプス』の孤児って。
これはオイディプスだろうか。
オイディプスならば、彼女が母親だと認めただろう。
確かに口では否認するかもしれない。ちょうど事実をつきつけられても否認する彼のように。
いや、これは否認だろうか。
親の愛を知りながら「親から愛されなかった」と言っているのだろうか。
彼は幼い頃に捨てられた。ストリートキッズとして、孤児として生きてきた。
彼が「母親から愛されなかった」のは事実だ。
いくら母親が離れた場所で彼を愛していようと、それは動かぬ事実だ。
彼の「僕に母親はいない」という言葉は否認ではない。主観的事実を述べているにすぎない。
事実を述べているのだから、否認ではない。
彼はオイディプスだろうか。
違う。
愛とは幻想だ。嘘だ。
嘘だから、届かない場合だってありうる。
「愛は必ず共有できる」というのが、「正常という精神疾患」のパラノイアックな症状なのだ。
この症状がストリートキッズたちを、孤児を虐殺していく。
嘘で暴力を振るっているのだ。
嘘でなければ、愛じゃない。
「真実の愛」という言葉は矛盾している。
真実じゃないからこそ愛なのだ。
ああそうそう、水上さんもう読んでないかもしれんが一応。この記事の
=====
ああ、この人なかなかいい心理士だと思うよ。
心理士批判繰り返してきたあたしが言うんだから間違いない。
嫌味とかそんなんじゃなく本気で言っている。
ま、たまたま偶然だろうけどね。偶然だから「わたしにとっては」いい心理士だった。
ここで「ちっ、うまく行ってたのに」とか思わないんだろうな、天然っぽいもんな。天然であり偶然だからわたしは釣られてしまったのだろう。
=====
これな、似たようなことどっかに書いたなーと思って今思い出したわ。すげー亀レスだけど。
この記事な。
=====
「脂さんを止める時は、とりあえず脂さんが興味持ちそうな話をしれっとテーブルに置いて、食いついたらまた置いて、少しずつその場から遠ざけるのがコツ」
=====
この元高校球児が天然でしてた「対脂対処法」を、たまたま偶然水上さんもできてた、ってわけだな。
いや全然似てないけど。性格は。元高校球児はどっちかってとチャラ男。若い。ガキっぽい、って言うの? そこにも書いてある通り。
=====
さてこのNクン、原則すちゃらかなのだが、自分がおかしいと思ったことは、目上の人間だろうが初対面の人間だろうが、一言言わないと気が済まない性格をしていた。
要するにわたしと似たような性格をしていたわけだ。
=====
一方の水上さんってジジ臭いじゃん。線香臭い、ってか。「「無」チュキチュキー」なんて言ってるところが。
いやまあ確かにこの当時(元高校球児もわたしも)二十代なんだから若くて当然なんだが。今どんなオヤジになってるんだろうな。某飲料メーカーの宣伝マンになったんだっけな?
あ、ごめん、「未去勢的」って言わなきゃいけないのか、藤田が書いた川上未映子の書評みたいに。
あれか、「理想のジジババコンテスト」でもやってんのかお前ら(失笑)。
あ、断っておくと、あたし藤田はガキっぽいと思うよ。彼の反応見てると。今回だけじゃなく、2ちゃんのスレとか、向井派殴り込み事件で自分ちのBBSが荒れたときとか、明らかに彼煽り耐性弱いじゃん。水上さんは落ち着いてたけど。まあしょせん他人のBBSだしね。
つまるところ水上さんよか藤田の方が未去勢的だ、ってことだな。
もちろんただのわたしの主観です。
そういや斎藤環が「石原慎太郎は中心気質だ(誉め言葉で)」って言ってたけど、中心気質ってガキっぽいってことだよな。天真爛漫なガキ。確かに石原慎太郎はガキっぽいところがある。テレビで「僕は好き嫌いでものを言っているから」とか笑って言ってたしな。いやほんとに彼の言動ってそういう根拠だろうなって思えるし。
これってガキっぽいってことになるわけじゃん。
なんだろうなあ。
「大人らしさ」ってただの妄想なのに、妙に執着する精神異常者がいるからなんか「特別な何か」って思っちゃうんだろうな。
つまんね。
別にガキっぽくていいじゃん。未去勢的で。若いってことなんだから。
なんかほんとデパス効かねえな。もうもらってないが。
レキソタンラブです。
ある金持ちマダムが殺された。
犯人を追ううちに、被害者はホストクラブに通いつめており、ある一人のホストの上客だったことがわかった。
店員のセリフもよかったな。
「発祥は日本です」
とか(笑)。アメリカにはなかったんだな。
「セックスはしません。体を売ったりなんかしない。夢を売っているんです」
うん、そう。現実を忘れさせてくれるのにお金を払っている。いやあたしゃボンビーだからね。メンズバー(わたしの定義はホストクラブの廉価版)ばっか通った。
ホストクラブって、なんか気取ってるのがダメなんだよな。
夢、つまり嘘を売るのが商売。わたしたちはそれに同意してお金を払っている。商売が成り立っている。
だけどね、ホストクラブは嘘でありすぎる。「結婚詐欺は話が現実離れするほど信じ込ませやすい」ってのと同じ原理なんだろうな。
あたしはダメなんだよね。ホストクラブ。いやノリは好きだよ。とっても音楽的。一気コールなんてあれ一種のバリ島の舞踏劇だろ。残酷演劇。一晩十数万だったよ。最高で。
でもな、メンズバーは廉価版だからね。廉価版の嘘。安っぽい嘘。
ホストクラブが劇団四季なら、メンズバーは大学生主体の小劇団。ジョビジョバや東京オレンジとか。
舞台だって嘘を売ってるわけだろ?
ほんとな、常連になると、いや普通のバーと似たような価格だから常連になれるんだけど、連休のときとか釣りに誘われたりするんだよ。店員たちの慰安旅行みたいなのに。いや宿泊とかはしないけど。店員連中とほんと一部の常連たちが、ただの友人グループとして釣りに行く。
嘘としてはダメなわけじゃん。嘘がばれる場所に客を連れていくってわけだから。舞台なら役者がわざわざ楽屋に誘ってるようなもんだ。
でもな、まあ楽しかったよ。「酒飲んでないとほんと普通の人だな」とか笑われたわ。どんなに酒癖悪いんだかわたし。
安っぽい嘘だったから、メンズバーの方が好きだった、って話。あ、当然金の問題もあるがな(笑)。
話がそれた。『CSI:7』だったな。
殺された金持ちマダムには、若い頃子供を産んでいた。子供は前夫に引き取られたが、前夫は絵に描いたようなろくでなしで、子供はストリートキッズとして生きてきた。
そして今のホストという職にありついた。
ある日マダムは彼を家に誘う。「セックスしたら夢は終わり」というルール通り、彼は「彼女と会うのはこれで最後だ」と思いながら家に行く。
マダムはアルバムを見せて、彼に打ち明ける。
「あなたは私の息子なの」
と。
今の夫と結婚し金持ちとなった彼女は、私立探偵を雇って、自分の子供の行方を探らせていた。
そして発見した。
「なかなか言い出せなかった」
そうだと思う。
マダムは彼が自分の息子だとわかっていながら、嘘を楽しんでいた部分があったと思う。自分の息子だとわかっていながら、嘘の恋人として、彼との関係を楽しんでいたと。
「母子関係とは性的なものである」
まさにそうだ。
捕まったホストは泣きながら自白する。
「タチの悪い客です。ひどい女だ。あんな嘘を言うなんて」
刑事は反論する。
「嘘じゃなかったみたいよ。DNAを調べたの」
彼女は彼の実の母親だった。
「僕を刑務所に入れてください。人殺しとでもなんとでも言われていい。ただ僕には、母親なんかいない」
母を殺したストリートキッズは泣きながら訴える。
これだよ、『アンチ・オイディプス』の孤児って。
これはオイディプスだろうか。
オイディプスならば、彼女が母親だと認めただろう。
確かに口では否認するかもしれない。ちょうど事実をつきつけられても否認する彼のように。
いや、これは否認だろうか。
親の愛を知りながら「親から愛されなかった」と言っているのだろうか。
彼は幼い頃に捨てられた。ストリートキッズとして、孤児として生きてきた。
彼が「母親から愛されなかった」のは事実だ。
いくら母親が離れた場所で彼を愛していようと、それは動かぬ事実だ。
彼の「僕に母親はいない」という言葉は否認ではない。主観的事実を述べているにすぎない。
事実を述べているのだから、否認ではない。
彼はオイディプスだろうか。
違う。
愛とは幻想だ。嘘だ。
嘘だから、届かない場合だってありうる。
「愛は必ず共有できる」というのが、「正常という精神疾患」のパラノイアックな症状なのだ。
この症状がストリートキッズたちを、孤児を虐殺していく。
嘘で暴力を振るっているのだ。
嘘でなければ、愛じゃない。
「真実の愛」という言葉は矛盾している。
真実じゃないからこそ愛なのだ。
ああそうそう、水上さんもう読んでないかもしれんが一応。この記事の
=====
ああ、この人なかなかいい心理士だと思うよ。
心理士批判繰り返してきたあたしが言うんだから間違いない。
嫌味とかそんなんじゃなく本気で言っている。
ま、たまたま偶然だろうけどね。偶然だから「わたしにとっては」いい心理士だった。
ここで「ちっ、うまく行ってたのに」とか思わないんだろうな、天然っぽいもんな。天然であり偶然だからわたしは釣られてしまったのだろう。
=====
これな、似たようなことどっかに書いたなーと思って今思い出したわ。すげー亀レスだけど。
この記事な。
=====
「脂さんを止める時は、とりあえず脂さんが興味持ちそうな話をしれっとテーブルに置いて、食いついたらまた置いて、少しずつその場から遠ざけるのがコツ」
=====
この元高校球児が天然でしてた「対脂対処法」を、たまたま偶然水上さんもできてた、ってわけだな。
いや全然似てないけど。性格は。元高校球児はどっちかってとチャラ男。若い。ガキっぽい、って言うの? そこにも書いてある通り。
=====
さてこのNクン、原則すちゃらかなのだが、自分がおかしいと思ったことは、目上の人間だろうが初対面の人間だろうが、一言言わないと気が済まない性格をしていた。
要するにわたしと似たような性格をしていたわけだ。
=====
一方の水上さんってジジ臭いじゃん。線香臭い、ってか。「「無」チュキチュキー」なんて言ってるところが。
いやまあ確かにこの当時(元高校球児もわたしも)二十代なんだから若くて当然なんだが。今どんなオヤジになってるんだろうな。某飲料メーカーの宣伝マンになったんだっけな?
あ、ごめん、「未去勢的」って言わなきゃいけないのか、藤田が書いた川上未映子の書評みたいに。
あれか、「理想のジジババコンテスト」でもやってんのかお前ら(失笑)。
あ、断っておくと、あたし藤田はガキっぽいと思うよ。彼の反応見てると。今回だけじゃなく、2ちゃんのスレとか、向井派殴り込み事件で自分ちのBBSが荒れたときとか、明らかに彼煽り耐性弱いじゃん。水上さんは落ち着いてたけど。まあしょせん他人のBBSだしね。
つまるところ水上さんよか藤田の方が未去勢的だ、ってことだな。
もちろんただのわたしの主観です。
そういや斎藤環が「石原慎太郎は中心気質だ(誉め言葉で)」って言ってたけど、中心気質ってガキっぽいってことだよな。天真爛漫なガキ。確かに石原慎太郎はガキっぽいところがある。テレビで「僕は好き嫌いでものを言っているから」とか笑って言ってたしな。いやほんとに彼の言動ってそういう根拠だろうなって思えるし。
これってガキっぽいってことになるわけじゃん。
なんだろうなあ。
「大人らしさ」ってただの妄想なのに、妙に執着する精神異常者がいるからなんか「特別な何か」って思っちゃうんだろうな。
つまんね。
別にガキっぽくていいじゃん。未去勢的で。若いってことなんだから。
なんかほんとデパス効かねえな。もうもらってないが。
レキソタンラブです。