寺門自問
2007/05/27/Sun
「スローリーディング」ってなんか違うなあ……。
いあ、正しいとは思うんだけどね。今の時代では。相対的に。
なんだろう……?
「闘う読書」
うーん、違う。男性性じゃなく。ファルス的じゃなく。
「冒険する読書」
あ、近いかも。でも、うーん。
「受難の読書」
あー、これと「冒険する読書」を足して二で割った感じ。
私は孤高で豪華。
そんな歌があったなあ。
文字の世界における、受難の冒険。苦行になると、欲望が軽視される。欲望も禁欲もある世界。普通の世界。文字の世界では、「文芸」。
受難の道程。道端に咲いている花や小川のせせらぎが、信憑を生む。その道程にリアリティが生じる。刺し縫いが生じる。
だけど、目的地は、花や小川ではない。目的地なんてない。あるとは思ってるけどないことを知っている。じゃあ何故あなたはその道を行くのか?
「花や小川が、いろんな表情を変えてくるから」
何故わたしはその道を行くのか。
「だけど、立ち止まらない。その花がどんなに美しくても、小川が安らかでも、わたしはこの道を進むでしょう」
目的地があるかないかわからないのに?
「『先に』進むとは言えません」
目的地なんて、「ない」か「狂気」か「死」だと、うすうす感づいているのに?
「この道を進むのが、好きなだけかもしれません」
わたしはふと思い立ち、花を摘んで小川に投げ入れる。それでも気が済まないので、そこらに転がっていた小石を投げ入れる。四つ五つ投げても小川は止まらない。キリがないことを悟ったわたしは、自分の頭を投げ入れる。
小川は、止まりはしないものの、泥で濁った。血かもしれないがどうでもよかった。やっとわたしは再び歩き出せる。
――マゾヒストでヒステリーって、うざいね。
「うるせえw」
いあ、正しいとは思うんだけどね。今の時代では。相対的に。
なんだろう……?
「闘う読書」
うーん、違う。男性性じゃなく。ファルス的じゃなく。
「冒険する読書」
あ、近いかも。でも、うーん。
「受難の読書」
あー、これと「冒険する読書」を足して二で割った感じ。
私は孤高で豪華。
そんな歌があったなあ。
文字の世界における、受難の冒険。苦行になると、欲望が軽視される。欲望も禁欲もある世界。普通の世界。文字の世界では、「文芸」。
受難の道程。道端に咲いている花や小川のせせらぎが、信憑を生む。その道程にリアリティが生じる。刺し縫いが生じる。
だけど、目的地は、花や小川ではない。目的地なんてない。あるとは思ってるけどないことを知っている。じゃあ何故あなたはその道を行くのか?
「花や小川が、いろんな表情を変えてくるから」
何故わたしはその道を行くのか。
「だけど、立ち止まらない。その花がどんなに美しくても、小川が安らかでも、わたしはこの道を進むでしょう」
目的地があるかないかわからないのに?
「『先に』進むとは言えません」
目的地なんて、「ない」か「狂気」か「死」だと、うすうす感づいているのに?
「この道を進むのが、好きなだけかもしれません」
わたしはふと思い立ち、花を摘んで小川に投げ入れる。それでも気が済まないので、そこらに転がっていた小石を投げ入れる。四つ五つ投げても小川は止まらない。キリがないことを悟ったわたしは、自分の頭を投げ入れる。
小川は、止まりはしないものの、泥で濁った。血かもしれないがどうでもよかった。やっとわたしは再び歩き出せる。
――マゾヒストでヒステリーって、うざいね。
「うるせえw」