自然な物語
2007/06/09/Sat
自然な物語とは、無自覚に生まれてくるものだろうか……。
超自我と自我を逆流する。
何かっこつけたこと言ってるんだ。
物語は、私たちの目の前に無造作に転がっている。
無自覚に、私たちはそれに戯れ、生きている……。
それが、物語の自然の姿ではなかろうか、と思うと、牢屋に閉じ込められた私が、反論する。
――うるさい!
言葉を弄ぶ快楽。言葉に弄ばれる快楽。
快楽の彼岸に立つと、背中にも目が生える。
目だけじゃない。
体の前面を張り合わせた形。前も後ろも同じ姿。
ボーダーとは、自我の分裂なんかじゃない。
鏡に映らない後ろ側に、もう一人の私がいる。
分裂なんかじゃない。
それが一体だ。
ただ、鏡に映らないだけだ。
鏡に映らない背中に、顔がないと誰が言えよう?
私たちが見ている他人の背中は、彼の世界には存在しないのだ。
――もしかしたら、それが自然体というものなのかもしれない。
超自我と自我を逆流する。
何かっこつけたこと言ってるんだ。
物語は、私たちの目の前に無造作に転がっている。
無自覚に、私たちはそれに戯れ、生きている……。
それが、物語の自然の姿ではなかろうか、と思うと、牢屋に閉じ込められた私が、反論する。
――うるさい!
言葉を弄ぶ快楽。言葉に弄ばれる快楽。
快楽の彼岸に立つと、背中にも目が生える。
目だけじゃない。
体の前面を張り合わせた形。前も後ろも同じ姿。
ボーダーとは、自我の分裂なんかじゃない。
鏡に映らない後ろ側に、もう一人の私がいる。
分裂なんかじゃない。
それが一体だ。
ただ、鏡に映らないだけだ。
鏡に映らない背中に、顔がないと誰が言えよう?
私たちが見ている他人の背中は、彼の世界には存在しないのだ。
――もしかしたら、それが自然体というものなのかもしれない。